
中国江蘇省蘇州市の蘇州高新区で、フードデリバリーの配達員や宅配ドライバーが、日常業務を生かして食品安全や地域の生活課題を見守る取り組みに参加している。
同区では、配達員が飲食店で気付いた問題を報告する仕組みを導入。営業許可、店舗所在地、食材、厨房の衛生状態、商品の封印状態などを確認し、問題があれば写真を添えて通報できる。これまでに74件の情報が寄せられ、うち34件で問題が確認された。今年に入り、オンライン飲食サービスを対象に延べ7100店以上を検査し、1200件を超える案件を処理した。
こうした活動は食品分野以外にも広がっている。配達中に消防車両の通行を妨げる駐車や、電動自転車を屋内に持ち込み充電しようとするケースを見つけ、地域側に連絡した事例もある。台風時には、倒木や看板の緩みなど約100件の危険情報が寄せられ、40カ所以上の対応につながった。
また、一人暮らしの高齢者への食事配送や見守り、特殊詐欺への注意喚起などにも参加している。同区では配達員らによるボランティアチームを11組織し、2025年以降、360回以上の活動を実施。活動時間は計2100時間を超えている。