
中国江蘇省蘇州市の蘇州高新区にある獅山文化広場が、この5年間で大きく姿を変えている。中核施設の蘇州博物館西館をはじめ、劇場や科学館、公園などが相次いで整備され、市西部を代表する文化拠点となった。
蘇州博物館西館は2021年9月29日に開館。10棟の立方体を組み合わせた建物が獅山の景観と調和し、開館から5年間の来館者は延べ700万人を超えた。展覧会だけでなく、子ども向けの教育活動や解説プログラムなども数多く実施し、市民が文化財に親しむ場として定着している。
現在は、清代の宮廷画家・徐揚が18世紀の蘇州の街並みや暮らしを描いた全長12メートル余りの「姑蘇繁華図」を展示している。同作品が蘇州で公開されるのは20年ぶりで、10月11日まで鑑賞できる。
周辺の整備も進んだ。2023年には獅山と天獅湖が再び一般開放され、2024年に劇場、2026年3月には科学館が開館。かつての工業地区は、昼は展覧会、夜は舞台公演、週末は家族で楽しめる文化・レジャーエリアへと変わった。
歴史ある都市景観と現代的な文化施設が共存する獅山地区。蘇州の伝統を受け継ぎながら、新しい都市文化を育む場として、市民の日常に溶け込みつつある。